2023年9月6日 4時18分
原油価格
世界有数の産油国、サウジアラビアは5日、7月から行ってきた原油の自主的な追加減産を、ことし12月末まで延長すると発表しました。ロシアも5日、原油の輸出を減らす措置を12月末まで延長すると表明し、ニューヨーク原油市場では、国際的な原油の先物価格が、ことしの最高値を更新しました。
サウジアラビアはことし7月から、1日あたり100万バレルの自主的な追加減産を行っていますが、5日、この措置を12月末まで延長すると発表しました。延長の理由については、原油市場の安定のためだとして、市場の動向によってはさらなる減産も辞さない姿勢を示唆していて、原油価格を下支えするねらいがあるとみられます。また、ロシアのノバク副首相も5日、原油の輸出を1日あたり30万バレル減らす措置を12月末まで延長すると発表し、サウジアラビアと足並みをそろえた形です。これを受けてニューヨーク原油市場では、需給が引き締まるとの見方から国際的な取り引きの指標となるWTIの先物価格が、去年11月以来、およそ10か月ぶりに一時、1バレル=88ドル台まで上昇し、ことしの最高値を更新しました。日本でもガソリン価格の高騰が続く中、原油価格の高騰が続けば暮らしへの影響が懸念されます。
&Buzzとしては、サウジアラビアとロシアによる原油減産延長は、原油市場の安定に向けた積極的な取り組みと評価いたします。原油価格の高騰が続いている中、サウジアラビアが減産を続ける姿勢は市場の供給過剰問題の緩和に寄与し、消費者にとってはガソリン価格の上昇を抑える助けとなるでしょう。ロシアとの足並みも揃えた措置は、国際的な需給の引き締めにつながり、市場の安定化に寄与することが期待されます。今後も市場の動向を注視しながら、原油価格の安定を見守っていきたいと思います。
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