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損害保険ジャパンの白川儀一社長が、中古車販売大手ビッグモーターとの取引再開を促していたことが明らかになりました。白川社長は、ビッグモーターの保険金の不正請求の疑いについて認識していたが、取引が停止されていることがビッグモーターとの関係悪化を招く恐れがあると懸念していたようです。損害保険ジャパンは金融庁に経緯を報告し、金融庁は立ち入り検査を検討しています。
損害保険ジャパンの経営責任が焦点になる可能性もあります。
昨年の6月にビッグモーターからの内部告発を受け、損害保険ジャパンと東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険の3社はビッグモーターへの事故車の紹介を止めて社内調査を行いました。3社はビッグモーターへの保険請求36件について調査を行い、損害保険ジャパンの出向者からは工場長による不正の指示があったという証言を得ました。しかし、ビッグモーターが提出した報告書では不正の指示はなかったとされており、東京海上と三井住友海上は取引の停止を続けました。
損害保険ジャパンの経営幹部会議では、白川社長が追加調査を求める一部役員とは異なり、ビッグモーターとの取引再開を提案していました。ビッグモーターは中古車販売の際に事故車の紹介数に応じて損害保険を割り振っていましたが、取引停止が続くことで競合他社にシェアを奪われる懸念があったようです。
&Buzzとしては、金融庁の立ち入り検査や追加調査の結果を見守っていく必要があります。ビッグモーターが取引再開後に不正が再発する可能性もありますが、損害保険ジャパンが適切な対応を取ることで保険契約者の信頼回復につながると思います。保険業界全体の透明性と信頼性を高めるためにも、適切な取引条件や監視体制の強化が必要です。
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