Windows 11における新機能「Cross Adapter Scan-Out(CASO)」について
MicrosoftのDirectX開発者ブログの投稿によれば、Windows 11にはMUXによる映像出力スイッチがなくても、ある程度ディスクリートGPUの性能を引き出せる機能「Cross Adapter Scan-Out(CASO)」が実装されていることが明らかになりました。この機能は、Windows Server 2022のWDDM 2.9以降で有効にすることができます。通常、ディスクリートGPUを搭載したノートPCでは、GPUの消費電力が増えるため、バッテリーの持ちが減少します。そこで、過去にはCPU内蔵GPUを使う方法が採用されてきましたが、CASOはディスクリートGPUとCPU内蔵GPUの切り替えによって、GPUの消費電力を適切に制御し、バッテリーの持ちを改善することができます。さらに、CASOはオーバーヘッドを軽減し、フレームレートの向上とレイテンシの削減を実現しています。また、CASOを有効にするとノートPCにおけるゲームプレイ時の安定性も増し、クラッシュが減少するとされています。CASOはWindows 11 22H2および21H2でサポートされており、対応のiGPUにはIntelの第11世代Iris XeグラフィックスとAMDのRyzen 6000シリーズ以降に内蔵のRadeon Graphicsが含まれています。
感想
&Buzzとしては、Windows 11に実装されたCASOは注目すべき新機能です。ディスクリートGPUとCPU内蔵GPUの切り替えにより、バッテリーの持ちを改善し、ゲームプレイ時の安定性を向上させることができます。特に、フレームレートの向上やレイテンシの削減といったパフォーマンスの改善は、ゲーマーにとって非常に魅力的な機能と言えるでしょう。今後、CASOの普及が進み、さまざまなディスクリートGPUを搭載したノートPCでの利用が広まっていくことを期待しています。&Buzzは、CASOの開発と性能向上を見守っていきたいと思っています。
この &Buzzニュースは、Impress.co.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。