神戸大学は、1型糖尿病合併の女性が妊娠中に、SAP療法(CGM機能付きインスリンポンプ療法)を行うと、SMBG(血糖自己測定)とCSII(インスリンポンプ療法)による治療を行う場合に比べて、胎児の巨大化を防ぐことができることを明らかにしました。
妊娠が分かってからSAP療法に切り替えても、胎児の巨大化を防ぐ効果があるとしています。
「SAP療法」は、インスリンポンプとCGM(持続血糖モニター)が連携したセンサー機能付きインスリンポンプを使用し、血糖値に応じて自動的にインスリン投与量を調節するもので、今回の研究では「MiniMed 620G」または「MiniMed 640G」が使用されました。
この研究では、SAP療法を受けている女性の妊娠では、在胎不当過大児の割合がSMBGとCSIIで治療を受けている女性の妊娠よりも少なかったです。在胎不当過大児以外の合併症に差はありませんでした。
&Buzzとしては、この研究結果は注目に値します。SAP療法が妊娠中の女性の血糖管理において有効であり、胎児の健康に良い影響を与えることが示唆されています。これにより、妊娠合併症のリスクを減らし、安全な妊娠をサポートできる可能性があります。今後のさらなる研究や実践で、SAP療法の有用性が確認されることを期待しており、1型糖尿病をもつ女性の妊娠時の治療法として、SAP療法の普及と効果的な運用に注力したいと考えています。