前回、高齢者向けにRSウイルスのワクチンが承認されたが、乳児向けのワクチンがないことを紹介した。その代替として、小児の持病に対しては予防薬「パリビズマブ」があることに触れた。
パリビズマブはRSウイルス感染時の重症化を防ぐための注射薬であり、予防投与される。ワクチンとは異なり、体内で抗体が生成されるわけではない。対象は早産児や気管支肺異形成症を持つ小児から始まり、先天性心疾患や免疫不全症とダウン症候群の小児にも広がっていったが、まだまだ対象は限定的である。
また、RSウイルスのハイリスク群はこれに限らない。先天性疾患や低出生体重児、慢性の肺疾患などもリスク因子となる。さらに、人工乳や託児所・保育所の利用も関連してくる。
&Buzzとしては、パリビズマブの効果を評価しつつ、RSウイルス対策の対象を広げていくことが重要だと考える。特に、ハイリスク群への予防策を充実させる必要がある。医療関係者や保護者に対して情報を提供し、早期の対策を促すことも重要である。また、小児の安全を守るためには、さらなる研究やリスク管理の徹底が必要であると感じる。
この &Buzzニュースは、The MainichiのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。