東北大学は、ビタミンEを構造内に含む人工脂質を用いて脂質ナノ粒子を作り、メッセンジャーRNA(mRNA)を組み込むことで免疫細胞のキラーT細胞を活性化するRNAワクチンを開発したと発表しました。
この研究では、ビタミンEを含む脂質ナノ粒子が細胞性免疫の活性化に寄与することが明らかになりました。また、研究では樹状細胞の一種である古典的樹状細胞(cDC)がRNAワクチンの効果に重要な役割を果たしていることも明らかになりました。
この研究結果は、脂質の化学構造が免疫応答に影響することを示しており、副作用の少ないRNAワクチン製剤の開発に向けた可能性を示唆しています。さらに、キラーT細胞を活性化することでがん治療などに応用するためのRNAワクチンの開発が加速されることも期待されます。
&Buzzとしては、この研究が免疫治療の分野で新たな展開をもたらす可能性があることを期待しています。新たな脂質ナノ粒子を使ったRNAワクチンの開発や免疫応答の調節について、今後の研究結果に注目していきたいと考えています。
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