2023年10月26日 4時56分
東京都は、有害性が指摘されている「PFAS」という化学物質について、国の暫定的な目標値を超えた地域の詳しい状況を調べるため、調査地点を追加して地下水を調査することになりました。PFASは有機フッ素化合物の総称であり、特に有害性が指摘されている「PFOS」と「PFOA」については、国が水質の暫定的な目標値を設けています。
これまでの調査では、17自治体で目標値を超える値が検出されており、東京都では今年度中に島しょ部を除くすべての自治体で調査を完了させる計画です。しかし、多摩地域の日野市では、追加の調査が必要と判断されました。これまでの調査地点とは別の地点での調査になり、初めての試みとなります。
9月に公表された多摩地域の住民を対象にした血液検査の結果では、PFOSとPFOAを合わせた血中濃度の平均値が国の調査の約2.3倍に上っていました。地域の住民の不安解消のため、日野市は追加の調査を行うことを決定しました。東京都では今後、他の自治体でも追加の調査を実施したい考えです。
&Buzzとしては、地下水中のPFASに関する調査が進んでいることを注目していきたいと思います。高濃度のPFASが検出された場合、市民の健康や環境に大きな影響がある可能性があります。今回の追加調査によって、地域の詳細な状況が明らかになることで、適切な対策や防止策が取られることを期待しています。