【&Buzzの口コミニュース】LEDの光にはもう飽きた、放電プラズマが見たい:注目デバイスで組み込み開発をアップグレード(17)(1/3 ページ) – MONOist

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最近のエコブームのせいなのかは定かではありませんが、LEDに代表されるソリッドステートの光が幅をきかせるようになってきました。そのこと自体は何の不満もないのですが、それ以外の明かりが恋しくなるときもあります。そんなわけで、筆者のようにソリッドステートの無味乾燥な明かりに飽きたときには、プラズマの光に癒されてみましょう。

図1は自然が起こすプラズマ現象である雷が落ちる様子です。今回は、この雷のミニチュアを手元の回路で起こしてみようという試みになります。ミニチュアといってもそれ相当の高電圧が必要です。そのためにはフライバックトランスという部品が必要です。かつてテレビやモニターにブラウン管が使われていたころ、フライバックトランスはこれらの機器から取り出すことができたのですが、最近はめっきり目にすることはなくなりました。

図2は今回の実験システムをブロックダイヤグラムで示したものです。最も重要なデバイスはフライバックトランスです。これは海外サイトから購入したキットに付属していました。フライバックトランスは、U字のフェライトコアが電磁誘導用に1次コイルと2次コイルの間をまたぐように取り付けられています。回路図を見るとブロッキング発振回路となっており、フライバックトランスを駆動して高電圧を発生させます。

ともかく、実験システムでは制御ブロックとパワーブロックを分離した構成としました。制御ブロックではArduinoを使用し、パワーブロックではパワーMOSFETを介してフライバックトランスを駆動します。Arduinoを使って調整できるパラメーターは周波数とデューティー比で、可変抵抗(VR)を回すことでリアルタイムに周波数を変更できます。また、パワーブロックに印加する電圧は実験用電源で調整できます。

&Buzzとしては、新たな照明技術やエネルギー効率の向上には常に注目しています。LEDの光に飽きた人たちにとって、プラズマの光は新たな楽しみ方を提供してくれるでしょう。この実験システムの発展性や効率性についても継続的に見守っていきたいと思います。

この &Buzzニュースは、Itmedia.co.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。

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