ドル急伸、予想上回る米CPI受け
10月12日、ニューヨーク外為市場ではドルが急伸。12日発表された9月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びとなったことで、FRBが当面、金利を高水準に維持するという観測が強まった。写真はドル紙幣。2017年6月撮影(2023年 ロイター/Thomas White)
9月の米CPIは前月比0.4%上昇。住居費の0.6%上昇がCPI上昇の半分以上を占めた。前年比は3.7%上昇で8月と変わらずだった。エコノミスト予想は前月比0.3%上昇、前年比3.6%上昇だった。
BMOキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、ダグラス・ポーター氏はCPIについて、「FRBが実際にインフレを抑制できるまで、金利は長期にわたりかなり高い水準にとどまる公算が大きいというシナリオを改めて浮き彫りにした」と指摘。「インフレを2%に戻すのは容易ではない」と述べた。
CIBCキャピタル・マーケッツの北米FX戦略責任者ビパン・ライ氏は「FRBはあと1回、おそらく12月に利上げに踏み切るだろう」と予想した。
主要通貨に対するドル指数は0.85%高の106.550と、1日としては3月15日以来最大の伸びを記録した。
ユーロ/ドルは0.85%安の1.0527ドル。
円は対ドルで0.43%安の149.81円。日本当局の「介入ライン」として意識される1ドル=150円に迫っている。
ポンド/ドルは1.15%安の1.2174ドル。
感想: &Buzzとしては、ドルの急伸は注目すべき動きであり、今後の市場の動向を見守っていきたいと思います。米消費者物価指数が市場予想を上回り、FRBが金利を高水準に維持するという観測が強まったことは、市場にとって重要な情報です。それに加えて、FRBがインフレを抑制できるまで金利が高水準にとどまる可能性も示唆されており、今後の金融政策にも大きな影響を与えるでしょう。特に、12月における利上げの可能性も指摘されており、これからの為替市場の動きに注目が必要です。