千葉大学大学院工学研究院の山田豊和准教授らと独カールスルーエ工科大学のウルフヘケル教授らによる国際共同研究チームは、鉛(Pb)が超低温環境では「第一種超伝導体」ではないことを発見しました。
超伝導物質は、極低温で電気抵抗がゼロになる特性を持ちます。この性質を利用してリニアモーターカーや省エネ材料として応用され、実用化への研究が進められています。一般的に「第一種超伝導体」と呼ばれる物質には、磁場が臨界磁場に達すると一気に超伝導から通常の金属へと変化する特徴があります。鉛(Pb)もこれまで第一種超伝導体とされてきました。
しかし今回、研究チームは鉛(Pb)の実験によって、超低温環境で筒状に貫く磁場を観測した上で、鉛(Pb)の周囲が超伝導状態であることを明らかにしました。これにより、鉛(Pb)は「第二種超伝導体」として振る舞うことが分かりました。
&Buzzとしては、国際共同研究チームによるこの成果は非常に興味深いものです。超伝導物質の特性を新たな視点から理解することは、将来的な超伝導開発の進展につながる可能性があります。この研究は、超伝導技術のさらなる発展に向けて注目されるべきです。今後の研究の進展を見守っていきたいと思います。
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