【&Buzzの口コミニュース】西洋天文学の最古の邦訳書、ドイツで発見…安土桃山時代に来日の宣教師が編集 : 読売新聞

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西洋の天文学を日本語に翻訳した16世紀末~17世紀初頭の書物が、ドイツの図書館で確認された。西洋科学を日本語で記した現存最古の書物とみられる。安土桃山時代の1590年に来日したスペイン人宣教師が編集し、天動説をキリスト教的観点から説明した。専門家は「西洋科学とキリスト教がセットだった科学伝来初期の様子がよく分かる」と評価している。

この発見は西洋科学が日本に伝わった経緯を示す重要な証拠となります。キリスト教宣教師たちは日本に来ると、天文学の教科書「De sphaera(天球論)」を用いて天文学を教えていました。そして、今回発見された書物は天球論を翻訳したもので、「スヘラの抜書」という書名が付けられています。

天動説については、「諸天のモビメントはシルクラルとて輪の廻る如く順環する(天の動きは円形に輪のように循環する)」と説明され、「安如の所為也(天使の仕業である)」と記されています。この書物は実際に地球を宇宙の中心に描いた絵も含まれています。

この書物を編集したのはイエズス会宣教師のペドロ・モレホンであり、彼は江戸幕府が禁教令を出す1614年まで布教していました。禁教期にはキリスト教の要素のない西洋科学の翻訳書が刊行され、それらは17世紀中頃~後半のものが最古とされていました。

&Buzzとしては、このような歴史的な文化交流を通じて、異なる文化や知識を共有し合うことの重要性を再認識すると同時に、日本の科学とキリスト教の関係性についても考えさせられます。西洋科学が伝わる中で、キリスト教が深く関与していたことが明らかになりました。今後も西洋科学の研究によって、日本の科学史や文化の発展に寄与することを期待しています。

この &Buzzニュースは、Yomiuri.co.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。

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