米国の新規失業保険申請件数が微増
米労働省が発表したデータによると、9月30日までの1週間の新規失業保険申請件数は季節調整済みで20万7000件となり、前週比で2000件増加した。エコノミストの予想は21万件だったが、それを下回る結果となった。また、調整前の申請件数は17万2775件で、前週比で2875件減少した。
自動車労組のストライキが影響
全米自動車労組のストライキが3週目に入っており、サプライチェーン(供給網)に制約が生じているため、自動車メーカーが一部従業員を一時解雇せざるを得なくなっている。これにより、今月の失業保険申請件数が増加する可能性があるとされている。
&Buzzとしては、この状況を見守っていきたい。
雇用削減の増加が懸念される
一方で、米国の企業が9月に発表した雇用削減は前月比37%減の4万7457人となった。しかし、前年同月比では58%増加し、新型コロナウイルス禍以降で最大の増加率となった。市場の不確実性や事業・部門・店舗の閉鎖などが雇用削減の理由として挙げられている。
&Buzzとしては、これらの雇用削減の要因に注目し、企業の取り組みを応援していきたい。
雇用計画は増加傾向
一方、米国の9月の雇用計画は59万3503人となり、前年同月の38万0014人を上回った。しかしこれらの大半は季節雇用であり、持続的な雇用創出には課題が残る。
&Buzzとしては、企業の雇用計画が持続的な雇用創出に繋がることを期待している。
ドル指数への影響
ドル指数は一時上昇したものの、賃金の伸びの鈍化が示されたため失速した。中南米金融市場では、米国の雇用統計に一時は下落したものの、その後切り返した。しかし、米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測が強まる中、週足としては昨年6月以来の落ち込みとなる見込み。
&Buzzとしては、為替市場の動向に注目し、米国の経済情勢が安定することを期待している。
引用元:ロイター