【米国株式市場は下落】
米国株式市場は下落して取引を終えました。米連邦準備理事会(FRB)は政策金利の据え置きを決定しましたが、インフレとの戦いはまだ終わっていないと警告し、経済見通しを上方修正しました。このことにより、金利動向に敏感な大型株が売られ、マイクロソフト、アップル、エヌビディアがナスダックを圧迫しました。
【FRB議長による見解】
カーソン・グループのチーフマーケットストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「通常のFRB関連のボラティリティーだ」と指摘し、「市場は冷静に受け止めた」と述べています。FRB議長のパウエル氏は、インフレ率の目標値に達するまでの道のりは長いとの見方を示しました。デトリック氏は、「FRBは米経済の底堅さを認識しており、24年中の利下げ幅を縮小し、高金利の長期化を示唆した」と説明しています。
【セクター別の下落】
金利動向に敏感な通信サービスやテクノロジーの下げが目立ちました。英半導体設計のアーム・ホールディングスや食品宅配サービス「インスタカート」運営のメープルベアも下落しましたが、画像検索・共有サービスの米ピンタレストは自社株買いを発表しました。
【為替の動向】
ドル指数は軟調に推移しましたが、FRBが金融政策を制約的に維持する姿勢を示したため、高値近辺にとどまっています。
【グーグルとブロードコムの関係】
グーグルは人工知能(AI)向け半導体の供給を受けているブロードコムとの関係に変更はないとの見通しを示しました。これに先立ち、グーグルがブロードコムからの納入を打ち切ることを検討していると報じられていましたが、それはなさそうです。
【中国の不動産企業の格付け引き下げ】
中国の不動産4社の格付け見通しが引き下げられました。
【感想】
&Buzzとしては、米国株式市場の下落に注目しています。FRBの経済見通し上方修正が行われたことで、金利動向に敏感な大型株が売られ、セクター別の下げが目立ちました。一方、グーグルとブロードコムの関係は継続される見通しであり、中国の不動産企業の格付け引き下げも注目すべきです。市場の変動には冷静に対応していきたいと考えています。