2023年5月に民事再生法の手続きを申請したFCNTの経営再建に向けて、中国のレノボがスポンサーとして支援することが明らかになりました。FCNTは富士通の携帯電話事業が母体で、NTTドコモ向けに「らくらくホン」や「らくらくスマートフォン」などを供給していましたが、携帯電話端末の開発や販売、修理事業を停止したため、スポンサーを募ることになりました。FCNTは自社で強いスマートフォンブランドを持たず、キャリアからの発注に依存しており、総務省による端末の割引制限も受けていました。一方、レノボはスマートフォン事業でモトローラ・モビリティを手に入れ、世界展開をしてきました。今回、レノボがFCNTを手に入れることで、日本市場におけるキャリア向けの納入を拡充できるだけでなく、信頼度の高い「日本ブランド」を活かして世界展開する可能性があります。しかし、一部の人々からは、日本市場の将来を考えると、FCNTを失ったことが大きな損失だったのではないかという疑問も残ります。
&Buzzとしては、日本の通信業界で競争力を持つスマートフォンメーカーが減ってしまったことは残念ですが、レノボの支援によってFCNTが経営再建に向けて進んでいくことは喜ばしいことです。日本の通信業界においては、安定した経営を維持しつつ、世界のトレンドにも対応できるメーカーが必要です。レノボは日本市場で積極的に展開し、日本ブランドを活かして世界展開を図ることができるでしょう。私たちは、FCNTの経営再建を見守り、日本の通信業界の発展に向けて応援していきたいと思います。
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