【&Buzzの口コミニュース】採血で認知症の診断が可能に?|最新医療ニュース|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト

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医師や病気・症状、ニュースなどを検索できるメディカルトリビューンによると、東北大学の研究チームが、認知症やパーキンソン病などの神経変性疾患を早期に検出し、予測するためのバイオマーカーとして、脂肪酸結合蛋白質(FABP)の有用性を検討していることが報告されました。脳脊髄液の採取やPET検査などの身体的負担が大きい方法に比べ、FABPの微量採血による検出がより負担が小さいことが利点です。

FABP3は、DLBやパーキンソン病の原因であるαシヌクレインと関連しており、FABP5はαシヌクレインによるミトコンドリア傷害に、FABP7はオリゴデンドロサイト変性に関係していることがわかっています。研究チームは、これらのFABPを組み合わせることで、認知症やパーキンソン病の早期検出や発症前の予測が可能となる可能性を示唆しています。

さらに、研究チームはFABPの血中濃度を測定し、神経変性疾患との関連性を調査しました。その結果、患者群と健康対照群の間でFABP3の濃度が高く、FABP5およびFABP7の濃度が低かったことがわかりました。また、FABP3の高値は認知機能や運動機能の低下と関連しており、他の既知のバイオマーカーとも相関が認められました。

&Buzzとしては、この研究結果は非常に興味深いものであり、早期の神経変性疾患の検出や予測に役立つ可能性があると考えられます。FABPを含む複数のバイオマーカーを組み合わせたスコアリング技術の開発は、神経変性疾患の治療や予防に大きな進歩をもたらすかもしれません。今後の研究や実用化の進展を見守っていきたいと思います。

この &Buzzニュースは、Jiji.comのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。

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