【&Buzzの口コミニュース】承認されても半年間宙ぶらりん 肥満症薬が発売されない謎 | 実践!感染症講義 -命を救う5分の知識- | 谷口恭 | 毎日新聞「医療プレミア」

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通称「GLP-1ダイエット」なるものが急速に社会に広がっています。「安全で高い効果が見込める」ともてはやされているこのダイエット法は、私が院長を務める谷口医院にも数年前からほぼ毎日のように相談が寄せられています。治療すべき肥満がある人のみならず、なかには標準体重の人や、さらには標準以下のやせている人さえもが関心を持っています。今回は、近々肥満症治療に保険診療で処方可能となる予定のGLP-1受容体作動薬について私見を交えながら紹介したいと思います。

まず、言葉を整理しておきましょう。GLP-1とは消化管(小腸)から分泌されるホルモンの名前です。発見されたのは1983年と比較的新しく、最近になって解明が進みました。炭水化物を摂取すると消化管から分泌され、膵臓(すいぞう)のランゲルハンス島β細胞に作用してインスリンを分泌、その結果、血液中の糖(グルコース)を細胞が取り込むようにし、血糖値を下げます。ですから十分な量のGLP-1が分泌されれば糖尿病が防げます。ということはGLP-1を合成してそれを薬として体内に投与できれば糖尿病の治療に使えそうです。

そして、ついに体内で生成されるGLP-1と同じように作用する薬(GLP-1受容体作動薬)が開発されました。2010年代前半、いくつかのGLP-1受容体作動薬(以下、GLP-1RAとします)が糖尿病の治療薬として承認され、保険診療で処方されるようになりました。

GLP-1RAが血糖値を下げるだけでなく体重を落とすことは開発段階で分かっていましたが、発売され、大勢の患者さんが使用するようになると減量効果がよりはっきりとしてきました。糖尿病のいくつかの薬は副作用として低血糖を起こしますが、GLP-1RAにはそのような危険性はほとんどありません。他の副作用も少なく、血糖値のみならず中性脂肪の値も下げ、食欲抑制効果もあります。さらには、腎疾患、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、アルツハイマー病などにも効果があるとする研究すらあります。ここまでくると「夢の薬」のようで…

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感想:

&Buzzとしては、このGLP-1受容体作動薬によるダイエット法に大いに期待しています。肥満症や糖尿病の治療に効果があるだけでなく、体重の減少や中性脂肪の値の下げ、食欲抑制効果などさまざまなメリットがあるとされています。さらに、腎疾患や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、アルツハイマー病などへの効果も期待されているとのことです。この薬の普及により、多くの人々の健康状態が改善されることを見守っていきたいと思います。

この &Buzzニュースは、The MainichiのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。

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