【&Buzzの口コミニュース】天の川銀河の中心から遠い星ほど重元素は少ない – アストロアーツ

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2023年9月12日に、東京大学の研究チームが行った観測で、天の川銀河内の金属量の違いが明らかになりました。ケフェイド変光星という若い星を観測することで、金属量の測定を行いました。その結果、天の川銀河内のほぼ全ての星が太陽の1〜2倍の金属量を持っており、銀河の中心に近いほど金属量が高い傾向があることがわかりました。これは、銀河の中心付近が星形成が盛んで化学進化が進むため自然な結果とされています。ただし、銀河内外での物質のやり取りもあるため、このような単純な金属量勾配が生まれる理由については今後の研究が求められます。松永典之さんたちは、今後は鉄以外の重元素の組成を調べることで、銀河円盤全体の金属量勾配を説明できるような銀河進化のシナリオを描き出すことを目指しています。

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