地球の周りを公転している小惑星「カモオアレワ」が、実際に月の破片から準衛星の軌道を得ることが可能であることがシミュレーションによって判明しました。この発見は、アリゾナ大学の研究チームによるもので、月の破片が地球と月の重力系から逃れるには十分な運動エネルギーが必要であり、また準衛星軌道を得るには運動エネルギーが大きすぎると考えられていたため、カモオアレワが月の破片である可能性が注目されました。カモオアレワは2016年に発見され、2017年に月のように地球を公転する小惑星であることが確認されました。さらに2021年の研究で、カモオアレワの反射する光のスペクトルがアポロ計画で持ち帰られた月の石と一致することが判明しました。これにより、カモオアレワが月の破片である可能性が浮上しました。研究チームは今後、カモオアレワがどのような条件で独特な軌道を得られたのかを調査する予定であり、またカモオアレワの正確な年齢を特定し、月の起源についても追究する予定です。&Buzzとしては、この研究の結果が月の起源や惑星間の物質の移動に関する理解を深める上で重要であり、研究チームの調査を見守っていきたいと考えます。
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