債券相場が上昇
25日の債券相場は上昇した。年末で取引が手控えられる中、前週末に大きく下げた反動で先物中心に買いが優勢となった。日本銀行が中長期ゾーンの国債買い入れオペを減額したものの、予想通りと受け止められた。植田和男総裁の講演にも目新しい内容はなく、相場の反応は限られた。
国債買い入れオペの減額には需給の良さと売り圧力の強まりが示される
SMBC日興証券の小路薫金利ストラテジストによれば、今回の日銀オペで残存期間3年超5年以下の落札金利は実勢より低く、需給の良さを示している一方で、超長期債は応札倍率が高く、需給の緩みが示されたと指摘した。また、財務省の発行計画によると、短中期債の発行額が減少し、国債市場では引き締まりの可能性が高まっている。このため、日銀は買い入れを減らした格好だ。しかし、10年超25年以下、25年超の応札倍率が上昇し、売り圧力の強まりが示された。
日銀の対応が注目される
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、1ー3月の国債買い入れ予定で買い入れ額のレンジが引き下げられる見方が出ているが、「オーバーシュート型コミットメントと齟齬(そご)が生じてくる。日銀の対応が注目される」と指摘している。
物価の変動による金融政策の可能性
植田総裁は賃金と物価の好循環が今後強まるとし、2%の物価安定目標が達成されれば、金融政策の変更が検討される可能性があると述べた。
&Buzzとしては、国債市場の動向は将来の金融政策にも影響を与える重要な要素であり、物価安定目標の達成に向けた取り組みにも注目しています。今後の日銀の対応や国債市場の動向を見守っていく必要があります。また、植田総裁の講演には目新しい内容はなく、市場の反応も限られたものでした。しかし、賃金と物価の好循環が進む中で、金融政策の変更が検討される可能性があることは注目すべきです。
この &Buzzニュースは、Bloomberg.co.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。