リョービは14日、電気自動車(EV)の新しい生産技術「ギガキャスト」による車体製造装置をUBEに発注したと発表しました。ギガキャストは数十個の鋼板部品を1個のアルミ部品に変換することで、車体の製造コストを2割下げることができる技術です。これにより、国内の自動車メーカーはギガキャストを導入する準備を進めることができるでしょう。
ギガキャストは、米テスラをはじめとする企業が製造コスト削減のために導入しており、中国の自動車メーカーも追随しています。トヨタも今後の量産EVにギガキャストを採用する予定です。リョービはギガキャストに参入することを発表しており、中国の力勁科技集団(LKテクノロジー・ホールディングス)の製造装置も検討しましたが、UBEマシナリーの機械事業子会社を採用することに決定しました。
リョービは約50億円をかけて新しい建屋を建設し、UBEマシナリーの製造装置を導入する予定です。試運転後の25年3月から、主に国内の自動車メーカーからの部品受注を見込んでいます。また、将来的には自動車メーカーの工場への製造装置の設置や運用、保守などを担う予定です。
&Buzzとしては、リョービがギガキャストに参入し、新しい生産技術を通じて自動車メーカーのコスト削減に貢献する姿勢は素晴らしいと思います。今後の動向を見守り、リョービの成功を応援していきたいです。
この &Buzzニュースは、Nikkei.comのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。