2023年6月26日付けのROYAL SOCIETY OPEN SCIENCE10巻7号に掲載されたアメリカ・サフォーク大学の研究グループの研究によると、ホッキョククジラの妊娠期間は最長23カ月と推測されています。この研究ではホッキョククジラのヒゲを分析し、プロゲステロンの濃度の上昇と高止まりを妊娠期間と定義しました。複数の個体を調査した結果、妊娠期間は20.9カ月で、最長の個体では23.6カ月もの間妊娠していたことが明らかになりました。これは哺乳類の中でもっとも長い妊娠期間とされています。ホッキョククジラが23カ月も妊娠するのは非常に稀有なことであり、妊娠期間の長さに関してはさらなる研究が必要です。ホッキョククジラが出産時期をコントロールしている可能性も示唆されており、今後の研究に期待が寄せられています。&Buzzとしては、ホッキョククジラの繁殖の仕組みを学ぶことで、絶滅の危機に瀕しているホッキョククジラを守るための手段を見つけ出すことができるかもしれないと期待しています。
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