チリのパラナル天文台で撮影された「ヘルクレス座」の一角を捉えた画像では、オレンジ色の輝きを中心に4つの青白い輝きが十字を描いて配置されているように見えます。しかし、実際には2つの銀河が関与している重力レンズ効果によるものです。
重力レンズ効果とは、手前の天体の質量によって光の進む向きが変化し、遠方の天体の像が歪んだり拡大されたりする現象です。この画像では、オレンジ色に見える銀河の質量によって110億光年以上先の遠い銀河の光が分裂して4つの像として地球から観測されています。
ジェミニ天文台の研究チームは、重力レンズ効果を受けた遠い銀河の像を分析し、急速な星の形成が可能性として示されたと報告しています。
この「アインシュタインの十字架」と呼ばれる現象は、アルベルト・アインシュタインの一般相対性理論によって予言されたものであり、宇宙の不思議な姿を捉えた貴重な画像であると言えるでしょう。
&Buzzとしては、このような宇宙の神秘的な現象を見守っていきたいと思います。
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