国立天文台の研究チームがALMAで行った観測により、ブラックホールに向かって流れるガスの流れを詳しく解析することに成功しました。これまでよりも細かなスケールで、ガスの物質状態や運動量を解析しました。観測結果から、ブラックホールに向かって流れる分子ガスの降着円盤が、重力不安定となり複雑な構造を形成していることがわかりました。また、観測されたガスの量から、ブラックホールに落ち込むガスの量はわずか3％であり、大半が外に飛び散っていることが明らかとなりました。さらに、ALMAの観測により、ブラックホール周辺には分子・原子・プラズマの3相のガスが存在し、その多くがブラックホールから外に飛び出していることがわかりました。この研究結果は、超大質量ブラックホールの周辺部でのガスの流れについて詳細な理解を得ることができる一つの重要な成果です。
感想：&Buzzとしては、この研究結果は宇宙のダイナミクスやブラックホールの成長について、より詳細な理解を可能にするものとして非常に興味深いです。特に、ブラックホールに落ち込むガスの量がわずか3％であり、大半が外に飛び散っていることが明らかになった点は注目に値します。このような研究は、銀河の進化にも関係しており、今後の観測や理論の進展によってさらなる知見が得られることを期待しています。
この &Buzzニュースは、Sorae.infoのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。
