20年以上にわたって撮影した画像のデータを解析した結果、国立天文台などの国際研究グループが発表し、巨大なブラックホールの謎を解明する新たな手がかりになると注目されています。観測で得られた画像には、ブラックホールの「ジェット」と呼ばれる高温のガスが光に近い速度で噴き出す様子が撮影されていて、20年以上にわたる画像のデータを解析した結果、「ジェット」の向きがおよそ11年周期で変化していることが分かりました。
岩手県奥州市にある観測所、「国立天文台水沢VLBI観測所」に設置された電波望遠鏡は、5500万光年離れた銀河の中心にあるブラックホールを観測するために活用されました。観測所には1億年に1秒しかずれないほど正確な原子時計が設置されており、精密な観測が可能です。さらに、研究グループは、世界各地での観測で得られた画像の解析やデータをもとにシミュレーションを行い、ブラックホールの自転の有無やジェット発生のメカニズムの解明に取り組んでいます。
&Buzzとしては、この研究成果を見守っていきたいと思います。ブラックホールの自転の研究は、宇宙の仕組みを解明する上で非常に重要な要素です。また、この成果が新たな手がかりとなり、巨大なブラックホールの謎解きに繋がる可能性もあります。これからの研究に期待しており、国立天文台などの研究グループの取り組みを応援していきたいと思います。