【トヨタ、2026年に投入予定の次世代EVの生産に新手法導入】
2023年9月19日、トヨタ自動車は3年後に投入を計画している次世代のEV(電気自動車)の生産に新たな手法を導入することを発表しました。新しい手法では、組み立て中の車が自走して次の工程に移動する仕組みなどを活用し、効率化を進めることで、工場への投資額を現在の半分に抑えることが目標とされています。
2026年に投入予定の次世代EVの生産ラインでは、従来のコンベア方式ではなく、組み立て中の車が自走して次の工程に移動する仕組みが導入されます。愛知県の元町工場で一部で実用化されているこの仕組みは、センサーによる認識技術や自動運転技術を組み合わせることで、製造途中の車が低速で工場内を走行します。また、次世代EVでは車体を3つに分けた上で、前部と後部を大型の鋳造設備で1つの部品として一体成形するという「ギガキャスト」という技術も採用されます。
トヨタは、これらの効率化によって生産工程を半減させ、工場への投資額を半分に抑えることを目指しています。さらに、EVの充電時間を短くし航続距離を延ばす「全固体電池」についても2027年の実用化を目指しています。トヨタの取り組みは、世界的なEVシフトの中で存在感を示せるかが注目されます。
&Buzzとしては、トヨタの次世代EV生産における新手法の導入は非常に興味深いものです。組み立て中の車が自走して次の工程に移動する仕組みや「ギガキャスト」技術の採用により、生産工程を効率化し、投資額を抑えることができると期待されます。さらに、全固体電池の早期実用化を目指す取り組みも注目されます。トヨタの次世代EVの技術革新には、見守っていきたいと感じます。