2023年9月20日 4時44分
新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される冬に向けて、20日から生後6か月以上の全ての人を対象にしたワクチンの接種が始まります。今回使用されるワクチンはオミクロン株の派生型に対応しており、希望する人は自己負担なしで接種することができます。
厚生労働省は今年度末まで自己負担なしでの特例接種を続けており、冬に懸念される感染拡大に備えて、20日から生後6か月以上の全ての人を対象にした接種が始まります。接種にはファイザーとモデルナのワクチンが使用され、自治体から接種券を受け取り、病院などで接種を受けることができます。ただし、高齢者や重症化リスクの高い人に対してのみ、「接種勧奨」や「努力義務」といった要件が適用されます。
多くの自治体では10月から始まるインフルエンザワクチンと新型コロナワクチンを同時に接種しても、安全性や有効性に問題はないとされています。厚生労働省は接種の機会が生後6か月以上の全員に提供されるため、接種を悩まれている方は国のリーフレットなどを参考に個人の判断で検討してほしいと呼びかけています。
現時点では、オミクロン株の派生型である「EG.5.1」が流行の主流となっています。ワクチンの開発元は、「EG.5.1」を含む変異ウイルスに対しても免疫の反応がみられたとしています。また、東京大学医科学研究所の研究グループも、「EG.5.1」は染力が低下している一方で免疫を逃れる能力は高い可能性があると述べています。ワクチンの接種によって重症化予防の効果は期待できるとされています。
&Buzzとしては、新型コロナウイルス感染の懸念が高まる中で、全ての人へのワクチン接種が始まることは大変心強いです。高齢者や慢性疾患のある方々など、重症化リスクの高い人々の安心という点では特に注目すべきです。感染予防や重症化予防の効果が期待されるワクチンの接種を、個人の判断で検討していくことが重要です。安全性と効果を考慮しながら、接種を検討し、冬の感染拡大を見守っていきたいと思います。