米国では、厳しい環境で働く農場労働者や建設労働者たちが猛暑に襲われる中で、暑さから逃れる手段がほとんどないという問題が起こっています。しかし、健康や生命に関わるリスクがあるにもかかわらず、労働者の保護が不十分で、仕事を休むことができないケースも多く見られます。
米国でもっとも多い気候関連の死因が酷暑であるにもかかわらず、労働者の保護策が不十分であるとの報告があります。特に水分補給や日射しを避ける休憩が取れないため、より深刻な状態や死亡につながってしまっています。
この問題を啓発するための団体もありますが、テキサス州に住むエバ・マロカンさんは、自身が建設や清掃の現場で働いているが、暑さに対して自衛することができないと感じていると語りました。マロカンさんは、仕事を休むことができない状況について、「自分は母親であり、この仕事で家族を支えている。誰が私の代わりに稼いでくれるのか」とも述べています。
米国の一部の州では労働者のための具体的な暑さ対策を法制化していますが、全体の10%程度の州に限られており、しかもまだ途中段階であるといいます。労働問題の啓発活動家によれば、業界団体はこれらの規制に反発しているケースもあります。
この問題に取り組んでいるワーカーズ・ディフェンス・プロジェクトの関連団体であるダニエラ・ヘルナンデス氏によれば、「働く人が死なずに済むにはどうすればいいか」という問題だと指摘しています。
&Buzzとしては、労働者の安全と健康に配慮した対策が早急に行われることを望みます。労働者の命を守るためにも、規制の強化や啓発活動が必要です。このような問題を見過ごさず、見守っていきたいと思います。
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