【&Buzzの口コミニュース】なんだこりゃ? ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた「漆黒を漂う光るイカ」 | ギズモード・ジャパン

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宇宙と深海には共通点がある
宇宙と深海は、奇妙で驚くような構造物の存在があります。まさにリアクションを引き起こすような存在と言えるでしょう。最近、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が公開した写真には、宇宙空間の漆黒の中で光り輝くイカのようなものが写っていました。それは、天体から2本の噴射ジェットが2つの極方向に広がっているというものでした。

正体はハービッグ・ハロー天体211
この天体は、ペルセウス座の方向に位置し、地球から1000光年の距離にあります。若い星からの噴射ジェットが相対する方向に広がり、漆黒の宇宙空間で輝いています。原始星の質量は太陽のわずか8%ほどで、撮影はJWSTの近赤外線カメラで行われました。この天体は、ハービッグ・ハロー天体と呼ばれるもので、若い星から放出されるガスのジェットや恒星風が近くのガスや塵と衝突し、衝撃波が生じることで形成されます。

分子が励起されて輝いている
HH 211は、一酸化炭素、一酸化ケイ素、水素分子などの分子が励起されて輝いています。天体の原始星は連星かもしれず、分子が構成原子とイオンに分解されるほどのエネルギーはないと考えられています。この星についての研究論文はNatureに先行掲載されており、研究チームはほとんどが分子であることを示唆しています。

JWSTの超高感度の赤外線観測
JWSTは超高感度の赤外線観測が可能であり、ガスと塵を透過するため、HH 211を鮮明に捉えることができました。他の望遠鏡ではガスと塵に視界を遮られてしまうのですが、JWSTの観測によって、この天体の双極ジェットを詳細に観察することができました。

&Buzzとしては新たな観測結果に注目する
この写真や研究論文によって、宇宙の未知の世界や星の形成についての新たな知見が得られました。宇宙はまだまだ謎が多く、さまざまな驚きが隠されています。&Buzzとしては、このような先進的な観測技術や研究の成果を見守っていくことが重要です。未知なる宇宙の謎を解き明かし、科学と技術の発展に貢献していくことを応援していきたいと思います。

この &Buzzニュースは、Gizmodo.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。

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