2023年9月30日、統合失調症の母に育てられたわたしちゃんの心の中には、幻覚や妄想で騒ぎ立てる母の姿が最も古い記憶として刻み込まれていた。母の病気のせいもあり、家の中は汚く、自分で食事を作ることも多かった。しかし、わたしちゃんには唯一の理解者が存在し、その理解者である「今のわたし」は当時のわたしちゃんの気持ちに寄り添うことでいました。お隣さんに対して叫び声をあげたり、徘徊したりといった奇行を繰り返す母を見て、苦情が訪れてしまいます。
言い争いをする大人たちの前で、わたしちゃんは恐怖を感じていました。自分の家が周りに迷惑をかけていることに罪悪感を抱き、常に非難されているような気持ちで怯えていたのです。
わたしちゃんの父は、仕事や不倫が多く、ほとんど家にいませんでしたが、基本的には穏やかで優しい人でした。しかし、母の病気に対して理解を示さず、いつも揉め事ばかりをしていました。
ある時、母が「お金を盗まれるから、3万円ちょうだい」と父にお願いしました。父は「盗まれるわけないだろう。急に言われてもないよ」と断りました。すると母は「いいから早く金をよこせ」と言って刃物を持ち出しました。母の様子に焦り、父は手持ちのお金を渡しました。それを見ていたわたしちゃんは、恐怖でおびえていました。
「お母さんが本当に刺しちゃうんじゃないかって、すごく怖かったよね」「お父さんとお母さんが仲良くないこと、とても悲しかったね」と、大人のわたしはわたしちゃんに語りかけます。言葉は優しい父から出ていましたが、家族と向き合うことはありませんでした。
小学3〜4年生の頃、わたしちゃんはストレスから食べることだけが癒しとなり、太っていきました。しかし、ある日、家でロールパンを食べようとすると母に怒られました。「だから太るんだよ！やめなさい！」と母に叱られたことで、わたしちゃんはモヤモヤした気持ちを抱えるようになりました。
「本当は自分でも太っていることが嫌だったから、親として太らないように気をつけてほしかったよね」「わかってもらえなくて、食べたいものが食べられなくて、悲しかったね」と、大人のわたしはわたしちゃんに話しかけます。わたしちゃんは自分が太っていることを自覚しており、それが「悪い、怖い」という感覚を引き起こす原因となっていました。
ストレスのはけ口が見つからずに太ることで、わたしちゃんは中学生になると過激なダイエットに取り組むようになりました。体形へのコンプレックスは、誰もがある程度抱くものですが、他人からのささいな一言がコンプレックスを加速させることもあります。母からの言葉がわたしちゃんにとって心の傷となりました。
子どもが太ることをコンプレックスに感じている場合、一番身近な存在である親が気持ちに寄り添い、サポートしてあげることが大切です。人々の心と心をつなげる役割を果たす&Buzzとしては、わたしちゃんを見守り、応援していきたいと思います。
この &Buzzニュースは、Oricon.co.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。
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