【&Buzzの口コミニュース】「腕」の進化は木を下りる動作で培われた可能性 – ナゾロジー

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2023年10月8日、日曜日です。

サルとヒトの違いと言えば、二足歩行を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、実際にはサルとヒトは下肢だけでなく、上肢の構造も大きく異なっています。ヒトは前足が「腕」となったことで、槍を投げるなどの動作が可能になりました。アメリカのダートマス大学の研究では、この進化が「木を下りる動作」から生じたことが示されています。

サルと類人猿(エイプ)の違いについておさらいしましょう。サルと類人猿は250万年前に分岐しました。類人猿には大型類人猿と小型類人猿がおり、大型類人猿にはヒトの他にチンパンジー、ボノボ、ゴリラ、オラウータンなどが含まれます。サルは尾を持ち、主に木の上で生活していますが、類人猿は尾がありません。一部の種類は危険が迫ったときに木に登ることもありますが、基本的には地上で生活しています。

以前は、サルと類人猿の違いは尾の有無や生活する場所、脳の大きさなどが挙げられていましたが、最近の研究により、肩や肘の関節の可動域も異なることが明らかになりました。類人猿はサルと比べて肩や肘の可動域が広くなっています。例えば、オナガザル科のマンガベイとヒト科のチンパンジーを比較した研究では、肩関節の可動域は20°、肘関節の可動域は30°も広がっていました。

この肩や肘の可動域が広がったことで、ヒト科の生き物は速く動き、目標を正確に狙って物を投げることができるようになったと考えられます。ヒトの進化においては直立二足歩行が重要ですが、それよりも前に「道具を使うこと」と「道具を持ち歩くこと」が進化の要因となった可能性もあります。関節の可動域の拡大は、道具を使う能力と関連していると考えられます。

類人猿の肩や肘の可動域が広くなった理由についてはまだはっきりと解明されていませんが、木を下りる動作が関係している可能性があります。次のページでサルと異なる類人猿の「木の下り方」について詳しく紹介されています。

この研究結果は、2023年9月6日にRoyal Society Open Scienceに発表されました。

感想:この研究はサルとヒトの進化に関する興味深い知見を提供しています。肩と肘の可動域の違いが、ヒトの運動能力の向上につながったことが示唆されています。道具を使う能力の進化とも関連している可能性がある点も興味深いです。人類の進化の謎の一端を解き明かす研究であり、今後の研究がさらなる詳細を明らかにしていくことを期待しています。&Buzzとしては、これからの研究結果を見守っていきたいと思います。

この &Buzzニュースは、Nazology.netのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。

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