KDDIは2024年3月期第2四半期の決算を発表しました。上期の売上高は前年同期比1.4%増の2兆7790億円で、営業利益は同0.2%増の5603億円で増収増益となりました。特にモバイル通信の収入がプラスに転じ、全体的に収益が拡大しました。これまで通信ARPU収入が減少傾向にあった中、KDDIは第2四半期でプラスに転じ、四半期単体では前年同期比37億円の増加、上期では8億円の増加となりました。
上期の付加価値ARPU収入は2290億円、マルチブランド総合ARPU収入は9672億円で、対前年比でプラスになりました。また、マルチブランドIDも増加し、マルチブランド通信ARPUも増加しました。
KDDIはauの魅力を拡大するための施策として「ニーズに合わせた通信と付加価値サービスのセットプラン」を提供してきました。そして、「業界初」となる金融との組み合わせである「auマネ活プラン」を2023年にリリースしました。このプランは非常に人気で、新規加入や機種変更時に選択した利用者の3人に1人が加入しています。
KDDIはコンテンツ利用の拡大にも注力しており、特にスポーツの無料配信を強化しています。高校野球の地方予選や高校サッカー、春高バレーなどを配信し、多くの視聴数を記録しています。これにより、ARPUの増加が見込まれています。
KDDIは5Gネットワークの展開も進めており、鉄道47路線や商業地域384エリアをカバーしています。また、東京の山手線では全駅で5Gを利用することが可能になりました。さらに、5Gの品質向上を目指し、設備投資も行っています。
楽天モバイルとのローミング契約の終了による収入減についても、新たな契約を締結することで減少をなだらかにしています。ただし、楽天モバイルのプラチナバンドにおける開設計画の遅さについては疑問があります。
KDDIは2024年にスペイン・バルセロナで開催されるMWC Barcelona 2024に初めて出展する予定です。ドコモと協力してブースを出展し、日本のプレゼンスを高める意向です。
&Buzzとしては、KDDIの成長を見守り、応援していきたいと思います。
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