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2009年11月13日号の主な記事
(株)長崎材木店「博多・現代町屋」でグッドデザイン賞受賞

 ()長崎材木店(古賀市天神5-10-3、長崎秀人社長)は、このほど提案した町中の狭小地に建てる戸建住宅『博多・現代町家』で2009年度グッドデザイン賞を受賞した。同社は来年2月完成予定の『博多・現代町家』のモデルハウスを本社敷地内に建設中で、国土交通省採択の「福岡県地域住宅モデル普及推進事業」によって、福岡県から1500万円の補助金を得ている。全国でも珍しい国のお墨付きを得たモデルハウスが注目されるところだ。同社は『博多・現代町家』を年間1520棟の受注を目指す。

 『博多・現代町家』は、担当審査委員(4人)によると、「低層密集住宅地のプロトタイプ(原型)である町家を地域密集型で継承、実践しようという提案を評価した。外観上の町家らしさより、工法上の提案がもたらす可能性が、わかりやすく伝わることがさらに望まれる」としている。

 提案した長崎秀人社長は、「町家というと昔の家っぽい印象を受けるが、そうではなくて博多・現代町家は、都市型のデザイン住宅という考え方をしているので、あえて博多に現代という名を付けて提案している」と述べ、現代的な町家づくりをアピールする。


 『博多・現代町家』は、「半分、既成化」されており、「積み木」と「模型」を用いてプランをつくる。いろいろな組み合わせができて、主に狭小地に建てる。建物は「自由設計ではなくて、半分できたものをブロックのように組み合わせていく住宅」(長崎社長)になるというもの。

 工法は、4m角、5m角、6m角をベースにして、2階建や平屋のベースに、高いゲヤ(下屋)、低いゲヤ、デッキ、片流れルーフ、切妻ルーフをいろいろ組み合わせる。「設計が標準化され、明確な構造ルールがある」(同社)。

 例えば、「矢車型のゲヤを持つプラン」は、「6mのベースを軸に3つのゲヤを配すると空地が生じる。空地に木と草を植える。風通しのいい家ができる」。

 「L字型のゲヤを持つプラン」は、「ベースを軸にL字型にゲヤを配すると、比較的大きな中庭が生まれる。このゲヤは、離れの趣を持つ」。

 「2つのベースを対置する」と、「比較的大きな敷地に、有効なプラン。家族室(リビング)と寝室を対比的に分離。回廊型プランの好例」。

 「ベースをずらして配置する」と、「アトリエ・茶室など、家の中に別の機能を持てるプラン。機能が違うので、ずらす。非日常空間が生れる」。


 こういった『博多・現代町家』は、「建物ではなく、このシステム自体でグッドデザイン賞を獲得した。建物はいろいろな組み合わせができて、なおかつデザインが担保されている」(長崎社長)。

 建築デザインは、建築家の趙海光氏と提携した。同氏の現代町家は、「明確なルールを持っており、このルールを守って設計すると、構造強度が担保され、長期優良住宅の性能基準がクリアされる。設計や材料が標準化、規格化されているので、コストも低く抑えられる。手頃な価格で実質価値の高い家が実現できる」といわれる。

 この現代的な町家の販売対象は、「年齢的に28歳〜34歳ぐらいの、デザイン感性が高い人たち」(長崎社長)をターゲットにしており、「そういう人たちは、ある程度デザインが担保されていないと、ついていかない」(同)そうだ。

 建物の価格は、坪あたり60万円程だから30坪〜32坪の家で1800万円〜2000万円程度になる。これに土地代が例えば、福岡市内で坪あたり40万円の土地を40坪取得すると1600万円となり、建物と土地合わせて3400万円程。概ね3500万円ぐらいの価格になるようだ。


 同社は年間約50棟の注文住宅の販売を維持しているが、今回、グッドデザイン賞を受賞した『博多・現代町家』が、商品群へ新たに加わったことから、年間販売棟数は、設定している50棟ラインから多少増えるとみられる。

 『博多・現代町家』のモデルハウス(40坪台)は、本社敷地内に11月着工し、来年2月完成する予定。モデルハウスは、「福岡県地域住宅モデル普及推進事業」によって、1500万円の補助を得ており、異色な住まいが期待される。

 同社は現在、第1展示場「楽しい家」(本社)、第2展示場「SURFER‘S HOUSE」(本社)、福岡南展示場「楽園生活の家」、太宰府展示場(宿泊型モデルハウス)「和の家」などを備えている。

 長崎材木店は、110余年の社歴と伝統を誇る企業で、同社の大きな特長は、宮崎県西臼杵地方の山元と直接提携して、山ごと買い付けた高千穂杉や天然素材を使い、良質な家づくりにこだわる「独立独歩」の精神にある。それだけに『博多・現代町家』の出来栄えが、大きく注目される。

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