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2006年9月22日号の主な記事
本田技研工業が世界初の家庭用小型発電ユニットのエンジン開発

家庭で天然ガスから電気とお湯をつくって床暖房もできる西部ガス(株)(福岡市博多区千代1-17-1)販売の「エコウィル」が、このところ快適性、省エネ性、経済性などからユーザーの高い支持を得ている。この「エコウィル」に日本が、世界に誇るホンダの小型エンジンが使われていることは、あまり知られていない。本田技研工業(株)=(本社・東京)は、世界で初めて家庭用小型コージェネレーションユニットを開発。02年度から各ガス会社を通じて販売している。埼玉県和光市にある同社の汎用事業本部、熊本県菊池郡大津町にある同社の熊本製作所を訪れた。




四輪車や基礎技術研究所などを備えた埼玉県和光市の本田技研工業では、汎用事業本部事業企画室の担当者に、家庭用小型コージェネレーションの概要や特長などについて説明してもらった。
家庭で電気とお湯をつくる「エコウィル」の中で、ホンダが扱っているのは、得意のエンジンと発電ユニットである。エンジンは060CCの小型を使う。
コージェネレーションの、コーは2つのという意味、ジェネレーションは何かをつくる、発電するという意味で、ガスを入力すると、電気と熱の2つのエネルギーを生み出す、というのが、コージェネレーションの仕組みである。
そこで「エコウィル」は、ホンダの「エンジン・発電ユニット(家庭用小型コージェネレーションユニット)」と、ボイラーメーカーの「追い炊きボイラー付貯湯タンクユニット」という2つのユニットから構成されている。

当然、家庭で使うから「エコウィル」の運転操作や運転状態を確認するコントローラーのようなものが室内に入っており、そこでいろいろな状態を確認し、またON・OFFができるといった形。
家庭用小型コージェネレーションの大きな特長は、各家庭レベルで電気をつくり出せるということだ。これはいままでにない、まったく新しいシステムになっている。
家庭用小型コージェネレーションの発電量は、戸建住宅で1kW(毎時)。この1kWと3.25kW(毎時)の熱を出すから合わせて4.25kW(毎時)のエネルギーを出すことになる。

家庭で使う電気量は、家庭のサイズによって異なり、多いときは3kW近く使う場合もあるが、平均で1kW程度あれば、かなりのものはまかなえる。
一般的にいろいろなデータをみると、年間を通じて一世帯が必要とする電気量の30〜40%程度は、家庭用小型コージェネレーションでまかなうことができることから光熱費の削減に繋がる。
家庭用小型コージェネレーションは、家庭で発電するため、発電するときに出る排気熱を回収して給湯や暖房へ有効に利用できる。
ホンダはこの利用効率を独自の小型エンジン技術や小型インバーター発電技術で高め、電気と熱を合わせたエネルギー利用効率85%を実現。同時にCO2排出量を約30%低減する環境負荷の少ないものにした。耐久性は一般家庭で年間2000時間使うとして、2万時間(約10年)となっている。

エネルギーを有効に利用するコージェネレーションシステムは、これまで工場やホテル、店舗など大規模な施設で採用されているが、小型化した一般家庭用は、世界で初めてのことである。
ホンダはエンジンで成り立っている企業である。したがって、これまで二輪車、四輪車を数多くつくってきただけに、エンジン技術に関しては、相当蓄積されたものがある。
同社はそういうエネルギーを使う商品を出す中で、エネルギーをいかに有効に使うかというのを会社の大きな使命としており、そこで開発したのが、家庭用小型コージェネレーションユニットだ。
家庭用小型コージェネレーションユニットは、「ガスエンジンで発電し、同時にエンジンの排熱を利用して給湯する、高効率な家庭向け熱電供給システム」(同社)である。 その主な特長をまとめると▽一つのガスエネルギーから電気と熱の2つのエネルギーを生み出す▽エネルギーの高効率利用▽CO2排出量削減効果▽小型軽量のコンパクトな設計▽低振動・低騒音といった点にある。

このような家庭用小型コージェネレーションユニットは、エネルギーの高効率利用やCO2排出量削減効果などにおいて国内外で高く評価され、平成17年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰やドイツの省エネルギー・環境保全ガス工業会(ASUE)の「2004年ガス産業革新賞」など多数の賞を受賞している。
製品は組立ラインを持つ熊本製作所でつくる。76年に設立した熊本製作所は、約170万・の広い敷地の中で汎用エンジン、コージェネレーションシステム、軽四輪エンジン、二輪車を生産。汎用機工場は05年1月から稼動している。
同社は現在、全国で60社以上のガス会社と取引して昨年、約1万3400台を生産した。今年は対前年比40%以上増で推移して好調。現在、約3万3000台が全国の家庭に設置されており、国からの補助金制度もあって大幅増が見込まれる。
〔家庭用コージェネレーションユニット〕
▽使用燃料/都市ガス(天然ガス)LPガス▽エンジン形式/4ストローク水冷単気筒OHV▽排気量c・/163▽発電機形式/多極式正弦波インバーター発電機▽発電出力kW/1(AC100/200V)▽熱出力=kW/3.25▽ユニット重量(整備)kg/81▽サイズ(全幅×奥行×全高)・/640×380×940
販売携帯
OEM販売 〔販売先〕 ▽家庭用小型コージェネレーションユニットと他社製の排熱利用給湯暖房ユニットを組み合わせ、都市ガス・LPガス(販売事業者)を通してパッケージング販売をする。
会社概要
▽社名/本田技研工業(株)▽代表者/代表取締役社長 福井威夫▽設立/昭和23年(1948年)9月24日▽本社/東京都港区南青山2-1-1▽資本金/860億円(2006年3月末現在)▽主要製品/二輪車、四輪車、汎用製品▽連結売上高/9兆9079億円(2006年3月期)▽当期純利益/5970億円(2006年3月期)▽国内上場証券取引所/東京、大阪、名古屋、福岡、札幌▽海外上場証券取引所/ニューヨーク、ロンドン、スイス、パリ▽従業員数/連結14万4785人、単独2万6624人(2006年3月末)
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